読売新聞(青森県版)  2013年6月4日
高校生にコーヒー伝授 熟練マスター 指導に熱

 青森駅にほど近い古川に、「鮮度の高いコーヒー」が売りのコーヒー豆専門店「おおはし珈琲」を構える大橋史周(ふみのり)さん(53)は、夜の空いた時間を利用して、若者たちにコーヒーの入れ方を指導している。
 若者たちとは、8日に古川の複合ビル1階にオープンする高校生カフェのメンバー。その時によって人数は変わるが、大体10人ほどが相手だ。1回、1〜2時間かけて教える。「ままごとにならないように、しっかり厳しく教えている」と大橋さん。生徒たちを「ゼロからなのでクセがなく、素直に教えた通りにやる。覚えが速い」と評する。
 入れ方を教えてほしいと依頼を受けた時は「高校生にコーヒー?とも思ったが、古川近辺を歩く若者が少なくなっているので、町の活性化のためにもこの企画はいい」と考え、引き受けたという。
 「教え方が分かりやすい。アドバイスもすぐ頭に入る」と言う青森南高校3年塩越阿沙(あすな)さんは「地域活性化のために、高校生としてできることをやりたい」と意欲的。
 「オープンが楽しみ」と言う青森西高校2年相馬一斗(かずと)さんは「コーヒーは入れ方によって酸味が出てくるなど、いろいろと難しいことがわかった。初めて入れた時、大橋さんに褒められ、やったあ!と思った」と喜ぶ。勉学と部活を両立させ、高校生カフェも「頑張りたい」と言い、「この活動が将来に役立つと思う」と話す。
 高校生カフェでは、コーヒー1杯を350円で飲める。
 古川で生まれた大橋さんは、東京の大手コーヒー店に勤めていたが、約20年前にのれん分けしてもらい、郷里にコーヒー店を開いた。「青森古(ふる)写真探偵団」の一員でもあり、青森の古い写真を30点ほど、店内に飾っている。近くの写真家藤巻健二さん(77)のネガをデータに取り入れた約1000点からコピーし、拡大したものだ。
 写真を見たお客は「懐かしい!」と歓声を上げ、「新町は昔こうだったんだ」「あっ、角巻着ている」とおしゃべりし合い、皆、笑顔になるという。

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