東奥日報 夕刊  2009年8月15日
青森の高校生 ミニFMで地域元気に

 新幹線開業を契機に、青森市をもっと活性化したい-。熱い思いを胸に、地道な活動を始めた若者たちがいる。青森市内の高校生らでつくる任意団体「クリエ イト」は、市民の目線で青森の魅力を発信しようと、微弱電波を利用するミニFMで自主制作番組を放送し、今月から観光客向けのフリーペーパーも配布してい る。

 クリエイトは4月に設立。中学生のころからインターネットラジオやミニFMで番組制作をしてきた会長の久保田圭祐君(青森南高2年)が「青森市はねぶた 期間以外の観光客が少なく、豊富な資源を生かせていない」と危機感を持ち「2010年の新幹線開業に向けて、観光や地域活性化に役立つことをしたい」と考 えた。

 中学時代の友人に加えて高校でもメンバーを募り、10人で活動を開始。本年度のトヨタ財団ユース助成対象にも選ばれた。

 7月末、アパートの一室をスタジオにしたミニFM局「あおもりアートエフエム」を開局した。情報番組やトーク番組など、収録・生放送を合わせ約20本を制作し、全国各地のミニFM局との交換番組とともに、88.0メガヘルツで24時間放送している。

 久保田君は「台本にこだわり、他局からの評価も高い」とクオリティーには自信がある。しかし「古川跨(こ)線橋周辺の半径約300メートルでしか聞けないのが難点。今後はネットラジオも活用してリスナーを増やしたい」と話す。

 また、週刊の観光情報フリーペーパー「あおもり話題チャンネル」にも力を注ぐ。交通費を抑え路線バスで観光スポットを巡る旅を提案したり、青森ならではのグルメや名所などを幅広く取材。市内の主要観光施設やホテルなどで毎週700部を配布し、ネット上にも掲載している。

 副会長の田名辺一至(いっし)君(青森高2年)は「青森に住んでいるからこそ分かる穴場や情報を伝えたい。取材先の人も喜んでくれる」と話す。

 フリーペーパーを置く施設や広告主を探す“営業”も一苦労で、田名辺君はスーツにネクタイ姿でお願いにまわる。「大変だけど、普段の学校生活ではできない経験」と充実した笑顔を見せた。

 課題は人手と資金の確保。現在の活動会員は全員2年生で、新幹線開業時には受験生になるため、活動継続に不安を抱える。また、取材費は自己負担なのでや りくりが大変だ。このためクリエイトは、会員と広告主を募集中。問い合わせは久保田君へ。

※写真(左)=ミニFMの番組を制作するクリエイトのメンバー(青森市千刈のアパート)
※写真(右)=クリエイトが制作している観光情報フリーペーパー「あおもり話題チャンネル」

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