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Leader Column Vol.10
風の詩「方言めぐって大論争!?」
2016年1月15日
 昨年の暮れ、クリエイトの忘年会を終えて青森市の街なかを歩いていた。ラーメン店に立ち寄ると「お前は東京に魂を売ったのか」と男性に迫る女性の声が。盗み聞きしたいわけではないが、大声なので、いや応なく口論の内容が耳に入ってくる。
 どうやら旧友同士で、東京に住む男性が帰省してきて標準語を話すので女性は怒っていた。酔いの勢いもあってか、隣にいた無関係の女性まで「その煮え切らない態度をどうにかしろ」と加勢する。私も東京では標準語まがいのしゃべり方をしているので、男性の気持ちがよくわかる。
 東京で、多くの青森県人は方言を直そうとする。なまりが恥ずかしいし、東京の生活に慣れたいのかもしれない。でも決して方言が嫌いなわけではない。
 方言は大切なアイデンティティー(自分という存在の独自性)であり、誇りだ。東京の友人から「青森弁を聞かせてよ」とせがまれ、あえて「おべだふり(知ったかぶり)」「けやぐ(友だち)」など難解な津軽弁を示す。「何言ってるか分からない」と面白がるのを見て、誇らしくなる自分がいる。
 年末には「津軽弁の日」のテレビ番組を観る。津軽弁に関する作品が全国から集まってくる。先日の新聞には「南部弁の日」についての記事が載っていた。青森の方言がみんなの誇りである証だ。
 あのラーメン店の男性も、きっと方言が嫌いなわけではないと思う。深く酔っているのに議論ができるのは、互いの根底に方言への誇りがあるからじゃないかな…。(NPO法人理事長、慶応義塾大学生、青森市出身)=隔月掲載




(このエッセイは2015年1月15日付東奥日報夕刊に寄稿したものです。字数調整の関係上、新聞紙面と異なる場合があります。)
久保田 圭祐
  • 高校2年生のとき、高校生団体「クリエイト」を設立。2014年4月からは特定非営利活動法人あおもり若者プロジェクト クリエイト理事長。
  • 1992年青森県生まれ。古川中学校、青森南高校卒、慶應義塾大学総合政策学部4学年在学。
  • 中学・高校時代は演劇部に所属し、高校2年次には主演演劇作品が第42回東北地区高等学校演劇発表会で優秀賞一席を受賞し、第4回春季全国高等学校演劇研究大会に出場した。趣味は旅行、飛行機
  • このほか、青森県庁「活力と魅力あふれる東青地域づくり検討会議新幹線全線開業賑わい部会」委員などを歴任。
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